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暮らっしっく日本 五十鈴塾

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五十鈴の里季節便り ~二十四節気によせて~

二十四節気とは、一年を二十四に分けた季節暦です。元々は中国から伝わったものですが長い間に日本風にアレンジされ、季節感を暮らしの中に取り入れるよりどころとなりました。今でも、立春や夏至、秋分、冬至など季節を表す言葉として用いられています。

五十鈴塾では、昔から受け継がれてきた日本の季節感や暮らしの知恵などの生活文化を通じて、現代社会の暮らしに豊かさや潤いをもたらすことができればと、日々講座企画や活動を行っています。
 
 

小満(五月二十一日~六月五日)

 
〇「氷の節句」

旧暦の六月一日は氷の節句とされ、平安時代の宮中では氷室から運ばせた氷を食し、夏痩せを防ぎ一年の息災を願う氷の節会が行われていました。枕草子にも「あてなるもの」(貴重なもの、上品なもの)として「削りにあまづら入れてあたらしきかなまりに入れたる」と書かれているように、女官などにも下賜されたようです。

冷蔵庫などない時代、洞窟や横穴などで氷を保存することは世界中で行われていました。江戸時代には加賀藩から早飛脚がわずか四日で江戸まで氷を運んだそうです。

氷室は各地に存在したようで、平城京の場合は春日山にありました。このあたりでは、玉城町にある神宮の摂社 鴨神社のある山に斎宮寮さいくうりょう用の氷室洞窟があり、その跡が今も残っています。斎宮は斎王の宮殿と斎宮寮という役所のあった場所。斎王は、天皇に代わって伊勢神宮に仕える未婚の内親王(または女王)のことです。斎王もきっと美味しく召し上がっていたことでしょう。

貴重な氷は庶民の口に到底入らないため、代わりに「水無月」という菓子を作り、それを食べることで無病息災を願いました。水無月は氷に見立てた三角の白い外郎の上に小豆を載せたもので、小豆の赤には魔除けの意味が込められているということです。