春の星見と恒星・惑星の世界
- 内容:
- 冬の星には1等星クラスのものがたくさんあり、冬は一年の中でも特に空を見上げるのが楽しい時期です。しかし寒くてなかなかゆっくり星見とはいきませんね。そこでおすすめが春先です。まだ冬の明るい星が西の空に残っていて、東からは春の星がのぼっています。冬に比べて霞がかかりやすくなりますが、この講座のころでも冬の星々は見られます。
特に明るい恒星のいくつかは色を感じられるものがあります。なんとなくという感じではありますが、例えばオリオン座のベテルギウスは赤色、ぎょしゃ座のカペラは黄色、うしかい座のアルクトウルスはオレンジ色です。こうした色は望遠鏡を使うとよりはっきりと見られます。恒星が色づいて見える仕組みや、恒星がエネルギーを生み出すメカニズムなど、恒星について取り上げます。
恒星の仲間である太陽の周りには、地球を含めて8つの惑星が回っています。天文学者は、果たして太陽以外の恒星にも惑星があるのか、18世紀末からずっと追い求めてきました。しかしなかなか発見には至らず、広い宇宙で惑星があるのは太陽系だけだと考えた天文学者もいたようです。1995年、ついに太陽と同じような恒星「ペガスス座51番星」の周りを回る惑星が発見されました。太陽系の惑星と全く異なる世界がそこにはありました。この大発見をしたスイスのミシェル・マイヨールさんとディディエ・ケローさんは、2019年にノーベル物理学賞を受賞されました。その後、観測手法の発展とともに惑星の発見数は次々と増え、今や5500個を超える惑星が発見されています。そのような惑星を系外惑星と呼び、地球と同じくらいのサイズのものも見つかっています。系外惑星について、観測手法や特徴などをご紹介します。
- 日時:
- 2024/04/23(火) 18:30~20:30
- 講師:
- 持田 大作
- 定員:
- 20名
- 料金:
- 会員 1200円 ビジター 1700円 (和菓子・お茶付き)
- 場所:
- 五十鈴塾右王舎
講座は終了しました