倭姫命の御巡行地を訪ねて その6
- 内容:
- 倭姫命は大和国の莵田の筱幡を巡り、近江国、美濃国と経巡って伊勢国にお越しになりますが、『日本書紀』には伊賀国の記述が見られず、延暦23年(804)撰述の『皇太神宮儀式帳』に穴穂宮が阿閇柘殖宮の前の御巡行地として記載されています。
しかし鎌倉時代の編集とされる『倭姫命世記』には、伊賀国では隠市守宮が穴穂宮の前に登載されています。
これをどう判断すれば宜しいでしょうか。
そして儀式帳に「朝夕の御饌に供へ奉る年魚取る淵、梁作つ瀬一処」とあり、延暦の頃までは神嘗祭と六月・十二月の月次祭の神饌として年魚が供えられていたと思われます。
しかし延長5年(927)成立の『延喜式』には三節祭で年魚の記載は見られません。何故でしょうか。今回はこれらの謎に迫ります。
- 日時:
- 2023/07/24(月) 13:30~15:00
- 講師:
- 音羽 悟
- 定員:
- 20名
- 料金:
- 会員 900円 ビジター 1400円
- 場所:
- 五十鈴塾右王舎
講座は終了しました