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暮らっしっく日本 五十鈴塾

暮らっしっく日本 五十鈴塾

夏の星見とさまざまな天体たち

内容:
夏の星空には、散光星雲や惑星状星雲、球状星団など、さまざまな「M天体」が潜んでいます。18世紀にフランスの天文学者、メシエ(Charles Messier;1730-1817)が、彗星を探す際に見間違いやすい星雲や星団をリストしたのがM天体です。言わば邪魔者としてリストされたものが、今では小望遠鏡で楽しめる天体として親しまれています。
例えばM16はガスがぼんやりと光った散光星雲(と散開星団)で、星が生まれつつあるところです。宇宙空間をただよう水素のガスが濃く集まると、その重力で周りのガスを引き付け、ますます重くなっていきます。ガス雲のあちこちでより濃い部分が出来て、温度と圧力が上がると、その中心で核融合反応が始まります。こうして星が集団で生まれて輝き始め、その光や紫外線が周りのガスを光らせるのです。
こぎつね座にあるM27も、ガスが淡く光っていますが、こちらは星の最期の姿です。太陽と同じぐらいの質量の星は核融合反応が進むと、燃えかすのヘリウムの芯ができて膨れていき赤色の大きな星、赤色巨星になります。外側のガスは恒星の重力から逃れて宇宙空間に広がっていき、残された星の芯の部分は小さく縮んで白色矮星となります。この中心星によって放出されたガスが照らされたり励起されたりして、亜鈴状に見えるのが惑星状星雲M27です。
天候が良ければ、そんな星の誕生や進化の様子を、これ一台で簡単に天体を導入して写真が撮れるスマート望遠鏡を使って、めぐってみたいと思います。他にも年老いた星の集まりである球状星団M13なども見てみたいと思います。
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※お菓子は講座に合わせて作っていただく五十鈴茶屋の特製菓子です。
日時:
2025/08/04(月)  18:30~20:30
講師:
野田 学 
定員:
20名
料金:
会員 1300円 ビジター 1800円 (和菓子・お茶付き)
場所:
五十鈴塾右王舎

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