秋の星見と活動期の太陽
- 内容:
- 秋の夜空は透明度が高く、星の輝きが美しく感じられます。一等星こそ少ないですが、今シーズンは土星が良いアクセントになっています。
土星は有名な環を一定の角度 (26.7度) 傾けたままで太陽の周りをまわっています。すると、1公転(およそ30年)中に2回、太陽が土星の環の真横から当たる機会があります。その前後には地球が環を真横から見る位置関係になります。いずれの場合も環が非常に薄いので、地球からは環がほとんど見えなくなります。来年の春にこの15年に一度の「土星の環の消失」が起こります。しかしこの時期、土星は地球から見て太陽と同じ方向(3月12日が合)にいるので、観望条件は良くありません。そこで、この秋の環の細い土星を望遠鏡で見たいと思います。
太陽も今年(来年?)は11年に一度の当たり年で、黒点が良く見えています。太陽の活動はおよそ11年周期で変化し、黒点が増えたりフレアなどの太陽表面での爆発現象が起こりやすくなったりします。こうした太陽からの高エネルギー粒子で地球の磁場が乱されて人工衛星や通信機器、電力網などに影響が出たりします。日本でも北の空に赤いオーロラが見えたりしました。この11年周期の原因はまだ分かっていませんが、1600年代には70年間以上も黒点が現れなかったことがあり、その時期の気候が寒冷だったとの記録が残されています。講座では、私たちの一番身近な恒星、太陽と私たちのつながりを考えたいと思います。
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※お菓子は講座に合わせて作っていただく五十鈴茶屋の特製菓子です。
- 日時:
- 2024/11/06(水) 18:30~20:30
- 講師:
- 野田 学
- 定員:
- 20名
- 料金:
- 会員 1200円 ビジター 1700円 (和菓子・お茶付き)
- 場所:
- 五十鈴塾右王舎
講座は終了しました