冬の星見と宇宙の生命探査
- 内容:
- 冬の夜空にはたくさんの1等星があり、四季の中でも特ににぎやかに感じられます。2025年2月頃にはさらにいくつか明るい惑星も加わり見応えが増します。この講座の開催日2月4日には月も加わり、夕暮れ後に西から東に向かって金星・月・木星・火星がほぼ等間隔にずらっと並び、空にメインストリートがあるかのようです。金星より低空にもう1つ土星もあります。まずは肉眼で惑星の見分け方を楽しみ、そしてそのいくつかを望遠鏡でご覧いただこうと思います。
地球以外に生命はいるのか、はるか昔から人類は問い続けてきました。まだ結論は出ていませんが、可能性があると考えられる天体はいくつか見つかってきています。その一つが過去の火星です。そもそも火星には生命がいるかもしれないと考えられた時代がありました。それを明らかにするためにたくさんの探査機を火星に送って調べましたが、生命の痕跡は全く見つかりませんでした。しかし過去の火星には水が豊富にあったという証拠が次々と見つかり、水があった時代の火星には生命がいたのではという期待があります。現在「パーサビアランス」という探査車が過去に湖だったと考えられるジェゼロクレーターで探査をしながら、将来のミッションで火星の岩石を地球に持ち帰るためのサンプル採取を行っています。
また木星の衛星のうち、エウロパ・ガニメデ・カリストは表面を覆う氷の内側に海が広がっていると考えられています。さらにエウロパからは地下の海水が宇宙空間に噴き出している様子が観測されています。これら氷衛星を調べるために2023年に「JUICE」という探査機が打ち上げられ、木星に向かっているところです。到着は2031年、2034年にガニメデを回る軌道に入る予定です。これらの探査機を含めて、宇宙の生命探査についてお話しします。
- 日時:
- 2025/02/04(火) 18:30~20:30
- 講師:
- 持田 大作
- 定員:
- 20名
- 料金:
- 会員 1300円 ビジター 1800円 (和菓子・お茶付き)
- 場所:
- 五十鈴塾右王舎