「東海道中膝栗毛」を読み解く その2 ~川崎 戸塚 小田原 三島~
- 内容:
- 十返舎一九(明和2=1765~天保2=1831年)は、令和7(2025)年のNHK大河ドラマの主人公である蔦屋(つたや)重三郎(出版元)の元に身を寄せていた。『東海道中膝栗毛』も、そこで刊行された。それが好評になり、正編は9編18冊、続編は12編25冊にもなった。
膝栗毛は、おもしろおかしいフィクションにすぎない、と評する人もいるようだ。たしかに、登場人物の織りなす物語は、創作でもあっただろう。しかし、旅程や旅のあり方、道具立てや飲食などは事実にもとづいたものである。ましてや、一方で「東国名勝志」や「東海道五十三次」や「都名所図会」などの出版も盛んで、そこでの齟齬は許されなかった。『東海道中膝栗毛』にも挿絵が入る。そうした絵図類も参考に、江戸庶民の旅を考察してみよう。
それは、なぜ伊勢参宮が「一生に一度の伊勢参り」といわれるほどに流行したかを解くことにもなるだろう。弥次郎・喜多八(弥次・喜多)の旅も伊勢を目指してであった。
今回、2回目は江戸を出発して伊勢参りに出かけた弥次喜多、品川でお江戸に別れを告げ、六郷川(多摩川)を渡り、定番通り奈良茶漬けも食べます。川崎では馬子同士のたわいもない会話、奥州からの抜け参りの子供、程ケ谷の宿では強引な留女など旅の様子がいきいきと描かれています。名物、宿場の様子などあの当時の庶民の旅と暮らしをお話いただきます。
- 日時:
- 2025/11/18(火) 18:30~20:00
- 講師:
- 神崎 宣武
- 定員:
- 20名
- 料金:
- 会員 1300円 ビジター 1800円
- 場所:
- 五十鈴塾右王舎