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暮らっしっく日本 五十鈴塾

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五十鈴の里季節便り ~二十四節気によせて~

二十四節気とは、一年を二十四に分けた季節暦です。元々は中国から伝わったものですが長い間に日本風にアレンジされ、季節感を暮らしの中に取り入れるよりどころとなりました。今でも、立春や夏至、秋分、冬至など季節を表す言葉として用いられています。

五十鈴塾では、昔から受け継がれてきた日本の季節感や暮らしの知恵などの生活文化を通じて、現代社会の暮らしに豊かさや潤いをもたらすことができればと、日々講座企画や活動を行っています。
 
 

芒種(六月六日~六月二十日)

 

百合は、北半球のアジアを中心にヨーロッパ、北アメリカなどに広く分布しています。日本には一五種あり、そのうち七種は日本特産種です。白に黄の筋があり濃い赤の点々が散らばるヤマユリ、橙色のオニユリ、白に紅の筋と点々のあるカノコユリ、オニユリより小さいコオニユリ、淡いピンクが上品で香りの高いササユリ、真っ白なテッポウユリ、濃いピンクのオトメユリが代表的な種類です。

ユリは古代から神聖な花とされていました。

毎年六月一七日、奈良県のいさがわ神社じんじゃ(大神神社の摂社)では疫病封じを祈る三枝さいくさのまつりが行われます。「さいくさ」とはササユリの古名。その起源は古く、八世紀初頭にはすでに国家の祭祀として定められています。お祭りでは、大神神社のある三輪山に咲いたユリの花で神酒の入った酒樽を飾り、神前にお供えします。

また、西洋でも白いユリはマドンナリリーと呼ばれ、純潔の象徴、そして聖母マリアの象徴となっていました。幕末にシーボルトが日本のユリの球根をヨーロッパに持ち出し、イースターリリーとして大流行しました。その後欧米で交配が進み、ゴージャスなユリが次々と生まれ逆輸入されています。

冬に食される百合根はヤマユリ、オニユリ、コオニユリが商業的に栽培されています。おせちや京懐石にも使われる冬の高級食材ですが、滋養強壮の薬効もあり、漢方薬としても用いられます。外見の美しさにとどまらない、様々な魅力を持つ花です。