宇治の町を掘る
- 内容:
- 皇大神宮(内宮)の鳥居前町として発展してきた宇治おはらい町の歴史を検証するため、伊勢市史および皇學館大学考古学研究会が、学術発掘調査をした慶光院家敷地(同家菩提寺「常慶院跡」)・百五銀行内宮前支店敷地(内宮権禰宜・御師の「中川新神主邸跡」)・株式会社湊敷地(江戸時代宇治の自治行政を担った宇治会合所跡)の調査をしました。
その成果について、出土遺物を紹介しながら、宇治の町の成り立ちについて岡田先生が語ります。
3か所の学術調査によって、宇治の町は下流域から宇治橋前の上流域へと埋め立てによる開発が進み、宇治会合所跡では埋め立てにあたり、地鎮のために多量の銅銭(約130枚)が撒かれていることが分かりました。
なお、会合所の東側に隣接した明王院不動堂(護摩堂)は、天正16年(1588)に豊臣秀吉が、母の大政所の病気平癒(へいゆ)に功があったことにより再建され、江戸時代になって庫裏(くり)(僧侶の住む建物)が会合所に売られたといわれています。
- 日時:
- 2024/03/15(金) 13:30~15:00
- 講師:
- 岡田 登
- 定員:
- 20名
- 料金:
- 会員 900円 ビジター 1400円
- 場所:
- 五十鈴塾右王舎
講座は終了しました